ブラック企業対策で一番有効なこと

一歩踏み込む社労士の村田です。

20年以上前になりますが、学生時代に友人から突然「ケーキ買ってくれ!」と頼まれたことがあります。なんでも働いているバイト先でのノルマだとか。これを読んでいる方でも、似たような経験をされている方は多いのではないでしょうか。

その時は大変だな、ケーキ嫌いじゃないし別にいいか、と買ってあげて済ませていたのですが、この仕事についてからは、あれはいろいろ問題だった、と感じています。

このくらいなら思い出話で終わるのですが、最近だとシフトを勝手に入れられて単位が取れないなど、笑えない話を聞くようになりました。真面目な学生ほど、バイト先での責任感につけ込まれます。

厚生労働省では、「『はたらく』へのトビラ」という題材で、労働基準法など働くにあたってのルールを教えるモデル授業の行い方を提示しています。

ターゲットは高校生です。

ブラック企業という単語がニュースを賑わすようになり、高校生や大学生のアルバイトが先ほど挙げた例のように巻き込まれる例も後を絶たないという時代背景があるようです。

冊子の全体版はこちらから。

冊子のページ数は180近くあり、結構詳細にできています。

分刻みに説明を入れるタイミングや、学生にグループで考えさせる時間を決めていたり、過労死をした父親を持つ子どもの作文を入れていたりと、なかなか考えさせられるものでした。

会社員として新卒者の教育に携わっていた頃、彼らが働き方のルールを知らないことを痛感していました。それはもちろん、私自身が振り返って新卒者だった頃、そんなルールがあることも、また興味もありませんでした。

これは新卒者の問題ではなく、学校教育の問題だと私は思っています。

ブラック企業問題も、言ってしまえば労働者の無知につけ込んで食い物にしているという節があります。働き方のルールがどうなっているのか、社会に本格的に出る前に教育しておくことは、将来社会に出た後に役立ちます。その働き方が本当にルールに沿っているのか、主体的に考えられるようになるからです。

ブラック企業対策に一番有効なのは、高校生や大学生への教育ではないでしょうか。

まだ「冊子ができた」ことがニュースであり、これらの授業が必須になっているわけではなく、すべての高校生がこの授業を受けるわけではありません。自身もブラックに近い働き方をしている学校の先生が働き方のルールを教えられるのか、という問題もあります。

まだまだ道半ばですが、ようやく教育段階で労働について論ずることができるようになったことを、まずは喜びたいです。

また、これを読んでいる方が既に社会人の方であれば、一度「『はたらく』へのトビラ」に目を通すことをお薦めします。特に今の働き方に疑問を持っている方はぜひ読んでみてください。何事も基本に立ち返ることが、理解を深めるきっかけになるはずです。

#労働基準法違反 #長時間労働 #働き方改革 #ブラック企業

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