姫路こども園はなぜ無法地帯になったのか?

一歩踏み込む社労士の村田です。

先日、子どもが通う認定こども園の保護者会に出席しました。もうすぐ進級ということで、ある一人のお母さんが感極まって泣き出すと、次々に他のお母さんがもらい泣き。 ただの進級説明会が、まるでお母さんたちの卒業式のような雰囲気に変わるという不思議な体験をした次第です。

さて、認定こども園と言えば、姫路市のとんでもない認定こども園が最近話題になっています。 どんな園だったかということについては、皆さんもご存知だと思いますので割愛しますが、これが成長する子供に食わせる量かとツッコみたくなる給食の写真はあまりにもショッキングでした。 一人の親として腹立たしいことは言うまでもありません。

一社労士としては、ただでさえ待遇が良くないと言われている保育士に対する労働基準法違反に着目しています。ニュースで報じられているのは、だいたい以下の通りです。

・欠勤・遅刻・早退をした場合は給与から1万円減額する。 ・保育士の休日が園の定める日数より多くなった場合は、その日数分の給与カット ・無断欠勤で無給7日間勤務 ・30分以上の遅刻で無給2日間勤務 ・時間外労働してもその分の手当は支払われず

労働基準法違反のロイヤルストレートフラッシュといったところでしょうか。 ブラック企業だけに色はスペードかクローバーということで。

これがゲームだったら無敵ですが、北斗の拳もびっくりの無法地帯だったようです。

一方で、このこども園、園庭を広くして遊具を増やしたりということもしていたようです。 アリバイ作りと言って良いでしょうが、これを強引に好意的に解釈をすると、決してまったく子供のことを考えていなかったわけでもないのかもしれません。

ここからは私の推測ですが、このこども園の経営者は子どもに愛着が無かったわけではないのかもしれません。しかし、それ以上に金銭への執着が強く、同時に遵法意識も薄かったのでしょう。 そして、最初は何か小さなケチから始まって、それが少しずつ「あれも削れる、これも削れる」とやっていくうちに、感覚が麻痺してきて、常識から外れた状態に陥ったのではないでしょうか。

このこども園ほど強い役ではなくても、企業を経営するにあたっては、規模を問わずどこか似たようなことをしているところもあるかもしれません。記憶に新しいところでは、電通やパナソニックのような名の知れた会社でも摘発を受けているのが日本の労働環境の実情です。

しかし、一度法律の向こう側に落ちてしまうと、歯止めが効かなくなってしまう好例にように感じています。経営者の方には一緒にするなと怒られてしまいそうですが、極端な例として切り捨てるのではなく、他山の石として、一度ご自分の周りを見直してみてはいかがでしょうか。

私がこども園で見たお母さんの涙はきれいでした。 教育の現場くらいは働いている環境もきれいであってほしいところです。

#職場環境 #保育士 #労働基準法違反

特集記事
近日公開予定
今しばらくお待ちください...
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square